INTRODUCTION

はじめに知るコストコの基礎知識

COMPANY|企業

Q.1

コストコとは?

A.

世界で3番目の規模を誇る小売業者です。

コストコは、アメリカが発祥の会員制倉庫店。世界の14の国と地域に900以上の倉庫店を展開し、約33万人の従業員を抱えるグローバル企業です。日本へは1998年に上陸し、圧倒的なスケールで生活を支え、いまも全国各地で倉庫店の拡大を続けています。ここでは、コストコの「使命」と「歩み」を簡潔にご紹介します。

コストコの使命

会員様に高品質の商品とサービスをできる限りの低価格で提供し続けること。

To continually provide our members with quality goods and services at the lowest possible prices.

コストコの使命を達成するため、次に掲げる倫理綱領を念頭に事業を行います。

1

法律の遵守

Obey the law.

2

会員に対する心遣い

Take care of our members.

3

従業員に対する心遣い

Take care of our employees.

4

納入業者への敬意

Respect our suppliers.

5

株主に報酬を
もたらすこと

Reward our shareholders.

コストコの成り立ち

1976

始まりは飛行機の格納庫から

カリフォルニア州サンディエゴにある飛行機の格納庫を改造し、
Price Clubという会員制倉庫型店をオープン

1983

第1号店がワシントン州に!

Costcoの最初の倉庫店がワシントン州シアトルにオープン

1993

CostcoとPrice Companyの合併

PriceCostcoを設立

1997
〜現在

Costco Wholesale Corporationに社名変更

  • 1999福岡県久山町に日本の第1号店がオープン
  • 2019コストコホールセールジャパン 創業20周年
  • 2023コストコホールセールコーポレーション 創業40周年
  • 2024コストコホールセールジャパン 創業25周年

BUSINESS|ビジネス

Q.2

コストコならではの特徴は?

A.

会員様に高品質な商品をできる限り低価格で提供し続ける会員制倉庫型店です。

コストコのバイヤーは、国内外からの買い付けや新商品の開発を行っています。倉庫店やオンラインストアには毎日のように新商品が入荷し、有名ブランドからコストコ限定品、海外のベストセラーまで幅広く揃います。独自のビジネスモデルとグローバル調達戦略により、高品質な商品を可能な限り低価格で提供し、会員様に年会費以上の価値をお届けしています。
高い天井と広々とした売場には、世界各国や地域限定の商品がずらり。鮮度と品質にこだわった精肉・鮮魚・青果、倉庫店内で製造されるパン・お寿司・惣菜、冷蔵・冷凍品を含む人気の食品や雑貨、お酒・飲料、日用品、家電、衣類やおもちゃ、家具、宝飾品・バッグ類、メガネ・補聴器、工具、タイヤ・カー用品まで、暮らしに必要なものが一か所で揃います。
倉庫店に足を踏み入れるだけで、まるで海外にいるようなワクワク感を味わいながらお買い物を楽しむことができます。

コストコのビジネスを支える5つの柱

01

効率化と生産性を高める

商品は入荷時のパレットのまま陳列。徹底した作業の効率化によりコストや人件費を抑え、高品質な商品をできる限りの低価格で会員様に継続して提供しています。

02

高い在庫回転率

商品購買部の確かな目利きと綿密に設計された販売戦略によって、「売れるから回る」ではなく「仕組みで回す」を実現し、高い在庫回転率を実現しています。

03

トレジャーハンティング

コストコでは国内外からの商品を幅広く取り揃え、会員様にトレジャーハンティング(宝探し)のようにお買い物を楽しんでいただくことを大切にしています。在庫の回転率が高く、新商品が続々と入荷される倉庫店では、商品が陳列される場所の入れ替わりも頻繁で、いつ来ても、何度来ても新しい発見があります。

04

広告宣伝に頼らない集客

コストコは独自のマーケティング戦略と会員制のビジネスモデルで高い顧客満足と収益性を確立しています。会員様が感じるおトク感やワクワク感が、口コミを促進。また、会員様向けに2か月に1回発刊しているコストコ会員誌「Costco Connection」では、納入業者様のご協力のもと季節ごとにコストコの商品と商品価値の高さを宣伝しています。

05

プライベートブランドの展開

カークランドシグネチャーのカークランドとは、旧コストコ本社の所在地のワシントン州カークランドのことで、シグネチャーはCEOの署名を指します。現在も、カークランドシグネチャー商品として商品化できるのは、CEOの承認を受けた商品のみです。

SUSTAINABILITY|サステナビリティ

Q.3

コストコにおけるサステナビリティとは?

A.

事業を成長・継続させ、従業員の生活を守り、事業を通して環境や地域社会に対する責任を果たすことです。

SDGsの17の目標のうち、コストコが重点的に取り組みを行っているのは以下の7つの目標です。

6.安全な水とトイレを世界中に
8.働きがいも経済成長も
10.人や国の不平等をなくそう
12.つくる責任、つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう

環境・人・社会の3つの側面においてグローバルで連携し、さまざまな取り組みを行っています。コストコのつくる責任、つかう責任や、次世代を担う子どもたちへの想いが込められた取り組み事例をご紹介します。

環境に対する取り組み

01 オペレーション・商品

サステナブルパッケージング

精肉、鮮魚、ベーカリー、デリの生鮮食品部門では、100%リサイクル可能な原料を使用したパッケージを使用。フードコートでは、すべてのパッケージングとカトラリーを紙またはバイオプラスチック材料を使用したものに変更。

食品廃棄物の削減

生鮮規格外の食品を動物園や乗馬クラブに寄付、堆肥化・メタン発酵時に発生するバイオガスを利用した発電など。

輸送・物流

鉄道・船舶・トレーラー輸送手段を活用し、CO₂排出量の削減と物流の効率化を両立。

節水・節電

水使用量の削減、雨水排水管理による水質汚染防止の強化、LED照明への切り替えによる省エネ節電、太陽光パネルの設置による自社発電による電力の使用。

02 ガスステーション

ガスステーションでの大気汚染物質
の排出抑制

ガソリン給油時に発生する有害ガスの排出を抑えるため、すべてのガスステーションの給油ノズルにベーパー回収装置を設置。環境に優しく、安全でクリーンな運営を行っています。

清浄剤入りカークランドシグネチャー
ガソリン・ディーゼル

カークランドのガソリン・ディーゼルは、汚れ除去や再付着防止に効果のある清浄剤を含みます。燃焼効率向上や排ガス中の有害物質低減により、環境配慮にも貢献します。

地域社会に対する取り組み

01 雇用創出

新しい地域にコストコの倉庫店をオープンする際、必要とされる新倉庫店の平均従業員数は約400人。社内公募による異動者は約30%で、250人以上の従業員は出店地域での雇用です。コストコは全国一律の時給を導入し、また、長く働くほど給与がアップする独自の自動昇給制度もあるため、地域格差なく安定した収入を得ることができます。

雇用の創出は人口や税収を増加させ、地域経済の活性化につながり、
地域全体に間接的な効果を及ぼします。

人口増加
新規事業開発
経済成長
新規住宅開発

02 次世代を担う子どもたちへ

コストコ奨学金

生まれや育ちを理由に夢を持つことを諦めることがないよう、学費を支払うことができずに教育の機会を失う子どもたちが一人でも少なくなるよう、コストコの奨学金は返済の必要がない給付型です。

子どもシェルター・自立支援ホームへのサポート

さまざまな理由から子どもシェルターや自立支援ホームで生活する子どもたち。運営資金の援助だけではなく、倉庫店で食品や日用品を購入できるコストコショップカードの寄付も行っています。

バックパックプログラム

1993年に開始したグローバルプログラム。600万個を超えるスクールバッグを世界中の子どもたちに贈ってきました。日本では全国の倉庫店の近隣にある児童養護施設に、コストコの子どもたちへの想いを詰め込んだランドセルやリュックを寄付しています。

子ども食堂・フードバンクへのドネーション

学校給食のない夏休みや冬休み中など、十分な食事を摂れない子どもを一人でも減らしたいという想いから、レトルト食品や電子レンジ調理で食べられるご飯やスープ等、簡単に調理ができて長期保存が可能な商品を選んで定期的に寄付を行っています。

CAREER|キャリア

Q.4

コストコのキャリアステップは?

A.

「社内公募制度」と「完全能力主義」に基づき、
従業員自らの力でキャリアを築ける環境を整えています。一定の役職に至るまでは、辞令や転勤がないのも特徴です。

社内公募制度は、従業員の挑戦心とキャリア形成を後押しする仕組みです。所属拠点にとどまらず、全国のあらゆるポジションに自ら手を挙げて挑戦することができます。転職することなくキャリアの幅を広げ、従業員一人ひとりが思い描くキャリアを実現できる制度です。
完全能力主義を掲げるコストコでは、キャリアは会社から与えられるものではなく、自らの力で切り拓いていくものと考えています。

VISION|ビジョン

Q.5

コストコにおける社会貢献とは?

A.

倉庫店での体験をそのままスマホへ。
オンライン事業の拡充にも力を注いでいます。

私たちが目指すのは、会員様にとって「日常に欠かせない存在」となることです。
その実現のために、いつものお気に入り商品を安心してリピートできる仕組みを整えるとともに、オンラインならではの豊富なラインナップから、思いがけない「新たな出会い」を楽しんでいただける環境を提供しています。定番と発見、その両方をお届けすることで、会員様の毎日に寄り添い続ける存在でありたいと考えています。

具体的な施策

オンライン事業の強化

オンラインストアが急成長、非食品カテゴリーが牽引

コストコ全体のEコマース売上は、堅調な成長を続けています。これにより、オンラインストアは全体の売上成長を上回るペースで拡大しています。特に非食品カテゴリーでの成長が顕著であり、今後も新商品や新たなプライベートブランド商品・オンライン限定商品の投入がオンライン売上を牽引すると見られます。

日本市場の成長性と
Eコマースの機会

コストコジャパンは2019年にオンラインストアを開始し、オンラインと倉庫店の連携を強化し、会員様が求める商品購入体験を提供できるよう、日々コストコの「強み」を発揮しています。

物流体制と
デジタル戦略の強化

大型商品を最短4日で配送できる体制を整備し、物流の効率化を進めています。アプリは多くの会員様にダウンロードされ、デジタル活用も拡大。これによりオンラインストアの利便性が高まり、さらなる成長が期待されています。

コストコのこれから

グローバルでの
Eコマース売上の拡大
日本市場における
Eコマースの成長
物流体制の強化と
デジタル戦略の推進
独自商品や新商品
のオンライン展開
これらの取り組みが相乗効果を生み出し、今後も従業員一人ひとりとコストコが共に成長し続ける未来を目指します。